メニュー

リウマチについて

リウマチの治療通常、リウマチは関節リウマチのことを指します。関節の内側にある滑膜で炎症を起こし、関節の痛みや腫れ、変形などをおこす疾患です。

関節リウマチの初期症状として、朝に手を握ることが困難になったりする「こわばり」の症状がでてきます。昼頃には症状が改善していることが多くありますが、これが長く続くようになると、関節痛が起こるようになり、症状が進行していきます。指や手首、足の指の付け根の関節など、小関節で、複数で起きることが多いです (膝や肘、肩、股関節など大きな関節で出ることも少なくありません)。さらに症状が進むと関節の変形等を起こすことがあります。

原因ははっきりとわかっていませんが、自己免疫疾患の一つとされています。

関節以外に病変が出ることがあり、およそ5%で肺障害が出るため、早期発見と適切な対応を必要とします。過剰な免疫をコントロールする治療 (後述) をするため、感染症や薬剤副作用などに注意を要する点からも、リウマチ内科医による診療が望ましいです。

診断・治療

血液検査やレントゲン等での画像検査で診断をします。

治療はメトトレキサートを中心とする抗リウマチ薬による投薬治療が一般的になっています。早期に関節破壊が進む恐れがある場合、コントロールが難しい場合など、生物学的製剤や手術による治療を行うことがあります (手術が必要な場合は整形外科に紹介します)。

現在のところ、関節リウマチは、根治は難しいものの、症状や関節破壊の進行を遅らせたり、痛みを和らげたりすることができます。

早めの診断・治療が重要ですので、腫れや痛みを伴う関節の症状等がありましたら、先ずは当院にご相談ください。

 

*関節リウマチ及び膠原病の患者様は、月・水曜 午前中の受診をおすすめします (他の曜日・時間帯でも対応致します)。

 

*線維筋痛症は、当院の専門外領域となります。必要に応じ、その際は紹介先の案内等させていただきます。

 

*お薬は、患者さんの症状や経過、年齢、合併症、ライフスタイルなどを参考に、ご希望に沿って選択していきます。

 

がん検診のすすめ: 生物学的製剤やメトトレキサートを使用される患者さん、皮膚筋炎や多発性筋炎の患者さん、RFや抗CCP抗体が陰性の関節リウマチの患者さんは、定期的な がん検診 (便潜血、内視鏡、前立腺がん腫瘍マーカー、マンモグラフィ、婦人科検診など) をお勧めします。 (たびたび、フォロー中に悪性腫瘍が発覚することがあるため)。

 

生物学的製剤 一覧

商品名 一般名 機序 登場 (年) 投与方法 メトトレキサート併用 投与間隔
レミケード * インフリキシマブ TNF阻害 2003 点滴 併用必須 1~2回目は2週、2~3回目は4週、3回目以降は8週毎
エンブレル * エタネルセプト TNF阻害 2005 皮下注射 併用で効果高まる 週に1〜2回
ヒュミラ アダリムマブ TNF阻害 2008 皮下注射 併用で効果高まる 2週
アクテムラ トシリズマブ IL-6阻害 2008 皮下注/点滴 併用可 (なしでも可)

皮下注射; 1または2週

点滴; 4週

オレンシア アバタセプト T細胞共刺激阻害 2010 皮下注/点滴 併用可 (なしでも可)

点滴; 1~2回目は2週、3回目以降は4週

皮下注射;2週

シンポニー ゴリムマブ TNF阻害 2011 皮下注射 併用で効果高まる 4週
ゼルヤンツ トファシチニブ JAK阻害 2013 内服 併用が望ましい 連日
シムジア セルトリズマブ・ペゴル TNF阻害 2013 皮下注射 併用で効果高まる 2または4週
オルミエント バリシチニブ JAK阻害 2017

内服

併用が望ましい 連日
ケブザラ サリルマブ IL-6阻害 2018 皮下注射 併用可 (なしでも可) 2週

* は、バイオシミラー (低コストの製剤) あり。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME